自分と子ども達だけの世界が、好きだった。
気を遣わなくていい。
自分たちのペースで動ける。
自由で、気楽で、何より心地よかった。
人と関わる中で、うまくいかないこともあった。
そのたびに、この世界を守りたい気持ちは強くなっていった。
できることなら、ずっとこのままでいたい。
そう思っていた私が、少しずつ変わっていった話。
たくさんの笑い声。
たくさんのおやつ。
「ねぇねぇ!」と代わる代わる声をかけてくれる子ども達。
自分と子どもだけの、気楽な世界
まさか、子どものお友だちと、こんなにたくさん遊ぶことになるなんて。
数年前の自分が、今の自分を見たら、きっとびっくりするだろう。
6年前、私は2児の母になった。
年子育児は思ったよりも大変で、何度泣いたかわからない。
それでも、この時間が長く続けばいいと思っていた。
私にとって子ども達との時間は、何物にも代えがたい、最も大切なものだった。
子ども達が幼稚園に入り、社会生活が始まってからも、その気持ちに変わりはなかった。
自分たちのペースで過ごすことができる。
気も遣わない、自由な時間。
そんな、子ども達と私だけで過ごす世界が好きだった。
今でも鮮明に覚えている。
子ども達と歩いた公園の四季。
一緒に食べたおやつ。
トイレに間に合わずに着替えたこと。
年々重くなるベビーカーを、子どもと話しながら、歌いながら押したこと。
それでも、仲良くなったママと約束をして、公園に遊びに行ったこともある。
(これをきっかけに、私の交友関係も広げられたらいいな)
そんな期待も抱きながら。
でも、実際に感じたことは、子どもと過ごす時間を共有するなら、心から気を許せる人がいいという事。
そんなことを感じてからは、益々自分と子ども達との時間を大切にするようになった。
この子達の今は、今しかない。
変化は、小学校入学とともに
小学校に入学してから、放課後は公園に行くのが日課になり、私の楽しみは増していった。
公園に行くための時間を確保することはとても大変だったが、それだけの価値があった。
(あとどれくらい、一緒に公園に行けるだろう)
楽しそうに走り回る子ども達を見ながら、のんびり考えた。
しかし、こんな生活に変化を与えるきっかけになったのもまた、小学校入学だった。
私たちが公園で遊んでいることを知ったお友達とそのママが、
「一緒に遊んでもいい?」と声をかけてきた。
一瞬。
本当に、ほんの一瞬。
私は悩んだ。
子ども達はお友達と遊べることを大喜びしている。
ここで断ることで、今後の長い付き合いに影ができることも怖い。
私も子ども達もすぐに「一緒に遊ぼう!」と返事をした。
楽しさの裏側で、気疲れしていく
まだまだ親の付き添いが必要な子ども達。
必然的に、ママ達との交流も増えた。
ママ達との交流が増えることは、話好きな私にとっても楽しいものだった。
でも、楽しい気持ちの裏側には、
(これまで私と子ども達だけだった時間に他人が入り込んできた)
そんな気持ちも隠れていた。
更に、これまで気にかける必要のなかった部分に気を使う必要が出てきた。
ママ達との連絡一つとっても人それぞれ。
おやつの好みや与え方も人それぞれ。
私は徐々に気疲れするようになっていった。
(この生活、いつまで続くのかな……)
「楽しかった!また遊びたい!」
対照的な私と子ども達。
子どもの今を、大切にしたいから
私は、子ども達の楽しみを奪っている?
大切な今しかない時間を奪おうとしている?
子ども達が笑顔いっぱいになって遊び、次の約束を楽しみにしている姿を見て考えた。
(今は、お友達と思い切り遊ぶ時間なのかもしれない)
(子ども達の今を大切にしたい)
そのためには、私の人との付き合い方も見直す必要があった。
私が楽だと思える、私らしい付き合い方。
それを探していこう。
私らしくいられる関係に出会えた
幸いなことに、私が私らしくいられるママ友ができた。
次の約束が楽しみで、また話したいと思えるママ。
「そうなんだよねー。」
そんな共感の言葉が自然と出る。
このおやつ好きそうだな。
うちの子と一緒に食べられそう。
普段の生活の中にもわくわくが増えた。
自然と相手を思いやることができ、相手も私と子ども達のことを大切にしてくれていることが伝わってきた。
一緒にいて、とても気持ちよく気を遣える。
私は、子どもと自分の世界が大好きで、可能な限りいつまでも、大事にしたいと思っていた。
相手に合わせるのがしんどい。
自分のペースで行動したい。
そんな想いが強かった私だけれど、子どもと一緒に成長できているのかもしれない。
相手への気遣いを大事にしながら、自分も疲れず、自分らしさを大切にする。
そんな、相手も自分も、どっちも大事にすることができる付き合い方。
きっと、私だけじゃない。
誰にだって、きっとある。
🌱 合わない関係に悩んでいた頃のことは、こちらに書いています。


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