「どうするか、決めるのは私なんだよな」
資料に目を通しながら、心の中で小さくつぶやいた。
誰かに相談してもいい。でも、最後は自分が納得できる選択がしたい。
はじめての小学校生活。
子どもの入学とともに、私自身の親としての一歩が始まっていた。
これは、PTAをきっかけに「どう関わるか」「どうつながるか」を考えた、私なりの小さな一歩の記録です。
迷いながら選んだ「未加入」という決断
初めての就学前健診。
子どもが入学することになる小学校の体育館に初めて足を踏み入れます。
これからどんな生活が始まるだろう。
楽しみなような、怖いような……。
そんな中、手渡された資料の中で1枚の紙が目にとまりました。
PTA、任意だ!
加入するか、しないか選べる!
私にとって、小学校生活の一番の不安はPTAと子ども会でした。
私は家事育児全般、夫は仕事と、完全に役割をわけている我が家。
夫は不在がちで、お互いの実家も頼れる状態ではなく、私自身はこれ以上自分の役割を増やせないと感じていました。
加入を選べる環境。
PTAの活動に積極的に参加できないことがわかってる……。
加入して参加を断るのも辛い……。
どうする……?
私は、誰に相談するでもなく、その日のうちに未加入を選択。
それから迷うことなく、数ヶ月後の入学説明会で提出しました。
子ども会も同様の理由で未加入です。
違っていて、それでいい
PTAに対する考え方は、人それぞれ。
生活スタイルも違えば、感じ方も、できることもきっと違う。
違っていて、それでいい。
どんな選択にも、その人なりの思いや理由があるんだと思います。
私がここで伝えたいのは、どちらを選んだかではなく、「どうしたいのか」をちゃんと考えて、自分の気持ちに正直に向き合えたかどうか。
そのことの方が、きっとずっと大切だと思っています。
私に合った「やりたい」のかかわり方
この小学校では、生徒の人数が少なく、様々な場面でボランティアの募集があります。
毎週のトイレ掃除、授業の見守り、ビオトープの整備などなど。
入学してからひっきりなしにくる募集に驚きました。
私は、PTAには未加入ですが、ボランティア活動には積極的に参加しています。
子どものいない日中であれば時間の都合がつけやすく、何より「やれる時にやれる人がやる」というスタイルに大賛成しています。
頑張っている子ども達と先生方のお手伝いができることはとても楽しく、大好きな時間になっています。
つながりは、ふとしたきっかけから
そんな親バージョンの小学校生活を送る中である出来事がありました。
きっかけは、週に1回行っているトイレ掃除。
「トイレ掃除いってますよね?私もです。」と声をかけてくれたお母さん。
そこから自然に話すようになり、私のことを気に留めてくれていたのが伝わりました。
心がふわっとあたたかくなった出来事でした。
そこからちょこっと人数が増え、楽しくおしゃべりできるママ友ができました。
入学当初からは想像もしていなかった光景でした。
「ちゃんと選んだ」から、見えた景色
実は、硬い決意をして未加入に丸をつけ提出した私ですが、
PTA会長が入学説明会で言っていた「ほとんどの人が加入してくれている」
という言葉に「えっ‥」と戸惑い、会う人会う人がつけているPTA腕章をみて、
「周りにどう思われてるんだろう」「変な目で見られるかな」
と、不安な気持ちですごしていました。
ですが、今ではそんな不安は全く感じていません。
「やらなきゃ」より「やりたい」を大事にするかかわり方の方が私にはあっていること。
そんな生き方をあたたかく見守ってくれる人がいること。
ボランティアをやる中で、気づくことができました。
無理に誰かと同じである必要はない。
無理して頑張りすぎる必要もない。
自分にできること、やりたいと思えることを楽しみながら全力でやること。
自分の心に正直に、納得して選んだ道は、私にとっても、きっと誰かにとっても、歩きやすく明るいものになると信じています。


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