布団の中は魔法の空間〜子どもの安心時間を大切に〜

親子との日々の幸せ

なかなか寝ない……。

さっきまで眠そうにしていた子どもが、

いざ布団に入るとなかなか寝てくれないってこと、ありますよね。

子どもにとって寝る前の時間は「心がざわつきやすい時間」。

私はそんなふうに感じています。

私自身もそうでしたし、娘も1日の反省や明日への不安から、

眠れないことが毎日のようにありました。

明日を笑顔で迎えるために——今日は、私が娘と過ごしてきた布団の中でのお話をしたいと思います。

「あしたいやなの……」娘の小さなSOS

幼稚園に入ったばかりの頃、布団に入ると娘はよくこうつぶやいていました。

「あしたいやなの……」

園では笑顔いっぱいで頑張りやさんの娘。

先生からも「よく頑張っているね」「明るい笑顔に元気をもらっています」と褒めてもらうことも多かったです。

けれど、布団に入った途端にあふれ出す不安。

「お母さんと一緒にいたいの」

「おうちがいいの」

「〇〇がいやなの」

お気に入りのタオルを涙で濡らしながら、不安を吐き出す毎日でした。

親として感じた共鳴と心配

先生から聞く園での様子とは全く違う娘の姿。

「幼稚園でも、もっと気持ちを出していいのに……」と心配になる日々。

でも同時に、私は娘の気持ちが痛いほどわかりました。

私自身も子どもの頃、布団に入るとその日の反省や後悔、

明日への不安が押し寄せて眠れなくなることがあったからです。

布団の中は、感情が一番素直にあふれる場所。

娘にとってもそこが「安心して弱さを出せる時間」だったのだと気づきました。

私が大事にした3つのこと

そんな娘に寄り添うために、私が意識したのは3つのことです。

・ひたすら話を聞くこと

・否定しないこと

・言葉でも態度でも、愛を伝えること

ぎゅっと抱きしめて、頭を撫でながら、こう伝えました。

「毎日少しずつ頑張ってるね」

「本当はおうちにいたいんだよね、わかってるよ」

「大好きだよ」

そして、「困ったときは先生が必ず助けてくれる」ことも繰り返し伝えました。

娘の居場所は家だけじゃなく、幼稚園にもちゃんとあることを知ってほしかったのです。

布団の中は“心のリセット”の時間

今、娘は小学1年生。

不安で涙を流していた日々は減り、布団に入るとすぐに寝息が聞こえることもあります。

不安に押しつぶされて泣いていた、あの頃の娘を懐かしく感じます。

でも、振り返ると、布団の中で過ごした時間こそが、娘にとって“心をリセットする大事な場所”でした。

親子で安心をチャージする時間。

その積み重ねが、子どもの心を前向きにしてくれるのだと思います。

おわりに

忙しい毎日の中でも、寝る前のひとときだけは立ち止まって、子どもの声に耳を傾けてみませんか?

特別な言葉を用意しなくても大丈夫。

そっと抱きしめ、ただ一緒にいるだけでも安心は伝わります。

その小さな安心の積み重ねが、きっと子どもの強さにつながっていくはず。

親も子どもも、明日を笑顔で迎えられる。

そんな夜になりますように。

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