「ありがとう」って、たったひと言なのに、不思議と心がふわっと軽くなる。
バタバタと忙しい日々の中で、余裕をなくしてピリピリしてしまう瞬間ってありますよね。
そんな時、子どもからの「ありがとう」のひと言が、
心の中の張り詰めた糸を、そっとほどいてくれることがある。
この記事は、そんな「ありがとう」に救われた私の小さな気づきと、
そこから始まった優しい変化についてのお話です
思わずぶつけてしまった、わたしの「余裕のなさ」
「おかあさーん」
「ねぇ、おかあさーん」
「おかあさん、きてー!」
朝から何回呼ばれているか、もうわからない。
呼ばれるたびに手を止めて、「なに?」「どうした?」と聞きに行く。
その間もちろん家事をする手はとまるわけで‥。
なかなか進まない家事に肩を落とす。
夕方、「おかあさーん!」と呼ぶ声に、もういい加減にしてくれと疲労もピークに‥。
それまで堪えていた感情が一瞬パッと火花を散らせた。
「もう、なにっ!?」
子どもの「ありがとう」が、私の心にしみこんできた
ちょっとびっくりした様子の娘。
小さく「お茶ちょうだい」というと、
眉間にしわを寄せ、無言でお茶を入れる私に、にこっとひと言。
「ありがとう」
あ、そういえばこの子、私にずっと「ありがとう」って言ってる。
急に、「ごめんね」という湿ったことばが頭に浮かんだ。
「急に怒った声を出してごめんね。また用があったら声かけて。」
この時の「ありがとう」はなんてことのないひと言。
そのひとことで、私の心はすっと穏やかさを取り戻した。
伝えられていたのは、「感謝の気持ち」だけじゃなかった
思い返せば、息子もほんの小さなことにも、必ず「ありがとう」と言ってくれる。
なんてことはない日々の中で言ってくれる感謝のことば。
この子達の感謝の気持ちは言わされているわけでも、言わなければいけないと思って言っていることばでもない。
私の心を穏やかにしてくれる、気持ちのこもった「ありがとう」だ。
「ありがとう」は、優しさを運ぶ魔法のことば
余裕がなくなると、ついつい子ども達の感謝の気持ちをないがしろにしてしまうこともある。
それでも、そんな私の心にも、ちゃんと響いてくる「ありがとう」。
短いことばの中に、大きな力を秘めている。
感謝を伝える大切さを教えてきた私。
いつの間にか、「人に何かをしてもらった時にはなんていうの?」と促さなくても、
ちゃんと自分で考えて感謝を口にしている子どもたち。
自信をもてなかった子育てに、これでいいんだと、勇気をもらえた気がした。
でも……感謝を伝えられるたびに温かく優しい気持ちになっていたはずなのに……。
私はどうだったかな……。
ふとそんな考えが頭をよぎる。
「伝える」って、きっと誰かの心をあたためること
恥ずかしい気持ちもあって、親には「ありがとう」を伝えてきていなかった。
子ども達には当たり前に教えてきたのに、私自身はできていない。
感謝の気持ちを伝えなきゃと思った私。
それからは、自然と「ありがとう」を口にしている。
「ありがとう」を、ことばにしてみよう。
何気ない日常の中に感謝を伝える瞬間はきっとたくさんある。
そのひとことが、誰かの心に、そっと優しい灯をともすかもしれない。


コメント