誰かに聞いてもらえば、楽になると思ってた。
なのに、話せば話すほど、なんだか心がざわついていく。
あのときの表情、言い方、返事ーー
あとから思い出しては、もやもやが止まらなくなる。
そんな自分が嫌で、また落ち込んで、また誰かに話したくなる。
気づけば、同じところをぐるぐる回っているような感覚。
これは、そんな私が“もやもや”との付き合い方を少しずつ変えていった、小さな記録です。
もやもやの“はけ口”は、いつも誰かだった
ちょっと聞いてよぉ〜。
この言葉から始まる私の話は100%楽しくない。
それは自分でもわかっている。
これから2時間は喋り続けるであろうこと、結局解決せずに終わること、私の親も夫もわかっている。
10代から20代の頃の私は、自分の中のモヤモヤした気持ちを結婚前は家族に、
結婚後は夫に話すことで発散させていました。
〇〇さんにこんなこと言われた。
こんなことするなんてありえない。
なんで?どうして?普通はさ……。
溢れる気持ちにフタができずにいました。
話すほど、自己嫌悪に沈んでいったあの頃
話せば話すほど、あとで一人になって思うのは
こうしておけばよかった。
あれが悪かったのか……。
いや、そもそも私の考えが間違ってるのかな……。
いやいや、でも、やっぱり……。
終わらない、行き場のない気持ち。
人のことを話せば話すほど自己嫌悪になり、もやもやを感じる相手との関係もこじれていく気がしました。
気づかせてくれた、母の姿
このままじゃだめだ。
そう感じたのは結婚して実家を出てからです。
母から聞かされる父の愚痴がとても辛かった。
私が家を出て話し相手がいなくなったことで、たまに会うと爆発してしまうようでした。
私、みんなをこんな想いにさせてたの……?
全力で寄りかかっていたんだな……。
しんどかっただろうな。
かなりショックだったことを今でも覚えています。
耳に入ってきた、ひとつの言葉
毎朝子どもを送り出し、静かになった家の中で、
さぁやるかぁー!
と気合いを入れて、洗濯と食事の支度をします。
いつも聞き流しているYouTubeから、
「妬みや嫉妬、怒りの感情を自分の中でどう処理するか」という言葉が耳に飛び込んできました。
ちょうど、子どもが大きくなってもいい関係を続けていきたい、と感じるママ友に出会った頃。
同時に、幻滅されたくない、人との会話が怖いと感じていた時期でもありました。
それまで、自分の中で感情を処理するなんて発想は私にはなく、
「誰かに聞いてもらうことでスッキリさせるもの」そんなふうに考えていました。
この言葉との出会いが、私の心と頭を同時に、パッと明るくしました。
もやもやの“処理係”を、他人から自分に戻す
人に愚痴や自分のもやもやした気持ちを話す時、私はどんな気持ちでいるのだろう。
理解してもらいたい?
あなたは間違ってないと言ってもらいたい?
その話は相手の時間を奪ってまで聞かせたいこと?
私は自分のもやもやした気持ちの整理をするために、
言葉を使って相手にもやもやを受け止めてもらっていました。
でも今は、いったん自分の横におくようにしています。
なんでこんなに嫌な気持ちになっているの?
自分はどうしたかったの?
書いてみたり、考えないようにしてみたり、時間をおいてみることで、
これらの問いに近づくことができるようになりました。
ChatGPTも、私の相棒になってくれた
最近では、ChatGPTを使うこともあります。
うまく気持ちを言葉にできない時、
そっと寄り添ってもらうことで、気付けていなかった気持ちに気付くことも増えてきました。
これからも、もやもやと“手を繋いで”生きていく
今でももやもやした気持ちを、誰かに話したくてたまらなくなることがあります。
そんな時には、感情のままに話して、相手はどう感じるだろうと考えるようにしています。
自分が話をしている相手の顔を思い浮かべて。
私の目の前の人は、笑顔で同じ時を過ごしてくれている?
そしてもう一つ。
私自身は、笑顔で話すことができている?
私はもやもやとそっと手を繋いで生きていく。
私と、私の大切な人たちが、笑顔で過ごす時間のために。
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