小さな一歩が心を軽くする〜産後に抱え込んだ私の体験から〜

心との向き合い

私は昔からちょっと完璧主義なところがあります。

「自分でやったほうが早い」「人に頼むより自分でやらなきゃ」

そんなふうに思いがちで、気づけば1人で抱え込んでしまうタイプです。

だからこそ、産後もつい無理をしてしまいました。

身の回りのことも子育ても全部自分でやろうとして、気づけば心も体も限界に……。

突然の体調不良と心の不調

「なにこれ!?痛い!!」

「苦しい!!」

産後3ヶ月がたち、夜に洗濯物を干していた時のこと。

突然全身が針で刺されるように痛みだし、あまりの苦しさに思わず大泣きしてしまいました。

初めての育児。

ちゃんと息をしているかな……と不安になり、何回もお腹に手を当てる深夜。

手探りで小さな命を守る日々。

夫は仕事で家にいないことが多く、頼れる人も少なくて……。

子どもは可愛いのに、毎日を「必死に終えるだけ」で過ごしていました。

この頃から、人に会いたくない、話もしたくない日が続きました。

子どもと過ごす時間は楽しいものの、ふとした瞬間に心に穴が空いたような気持ちになることも。

殻にこもった生活と、少しずつの変化

2人目を出産し、子どもの世話と家事に追われる日々。

守る命が増え、幸せが増えるのと同時に、負担も倍以上に。

ますます人に会うことが億劫になり、殻にこもった生活をしていました。

そんな毎日に変化をもたらしたのは、上の子の入園。

ベビーカーで下の子を連れて登園することになり、半ば強制的に外に出て人に会うことに。

帰りには公園で遊び、少しずつ外の世界が心地よく感じられるようになりました。

心がすっと軽くなるような、明るくなるような感覚。

あれだけ人に会いたくないと思っていたのに、帰り道には「話せて良かった」と思える自分がいる。

そんな変化が、少しずつ私を前向きにしてくれました。

「自分を大切にすること」は家族を大切にすること

もちろん、その後も体調不良や思うようにいかないことが重なり、大変な時期もありました。

喘息の治療や不妊治療に取り組む中で、私は強く思うようになったのです。

「子どもの成長を近くで見続けたい」と。

これまで私は、“自分のことは後回し”にして、ひたすら“家族を優先”してきました。

でも今は、「自分を大切にすることも、家族を大切にすることの一部」だと感じています。

自分も家族の一員として数えること——

それが、これからの私の課題です。

小さな一歩を踏み出すあなたへ

もし今、同じように「自分の時間なんてない」と感じている人がいたら。

まずは一歩、外に出てみることから始めてみませんか?

散歩でもいいし、近所の人と挨拶を交わすだけでも、気分転換になるかもしれません。

その小さな一歩が、心をゆるめてくれるきっかけになることを願っています。

私の小さな体験が、誰かの心を少しでも軽くできますように。

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